逆に先に悪いところを語ろう
女性陣の唇がやけに強調されている
予告か何かをチラッと見たときから思ってたけど…うーん…
化粧(正装)してる場面だけならまだしも、ずっとこれかぁ…と思った。
私の好みじゃないのもそうだけど、ラクスって確かまだ二十歳になったかどうかって年だったような?
何も女性全員を今までのマリュー艦長の倍の唇にしなくても…
カガリの声
変更の理由は知らんし知りたくもないが、もう新しい声優個人の能力(決して悪くはなかった)でどうにか出来るものではないんです。
カガリって1話から出てるんですよ。
SEEDではメイン4人の一人であり、主人公のキラが物語の開始時に会う「謎の少女」。
テレビシリーズだけでアニメ約100話分。
リマスター版で更にもう100話分。
シリーズ見返していたら一周毎に追加で100話分。
他にもゲームやらドラマCDやらで長年かけて形成されてきたメインキャラが、一人だけ声変わっててすんなり入ってくるわけがないんです。
これはもう、どうしようもないんです。
細かいことを放り投げた「楽しい」SEED
SEEDシリーズって本編中クソ暗くて重いんですよね。
色んな見方があるとは思うけど、派生やらゲームやらそういうのを除いてアニメ本編を改めて見返した私の感想は「こんなに暗かったっけ…?」でした。
平和明るい楽しい、そういう言葉が合うシーンは本当に数えるほどで、毎話必ず人が死ぬか言い争いが起こるか誰かしら泣いてる。登場人物は基本的にずっと下を向いている。
まず主人公のキラ(とアスラン)からして静かなタイプだし、DESTINYはそうでもないかと思ったら生意気・勝ち気なシンのイメージは外部から生まれたもので、本編中のシンはずっとキレてる。
曇りながらキレてる。
特にフレイの父親が死んでから、セイバーが撃墜されてからの空気はずっと地獄。
トール一人じゃ緩和しきれない。
それが今回の映画ではもうなんか明るくてどうしようか。
いや、登場人物達はTVシリーズに並ぶくらいの苦難に直面しているのだけど、本編を見ていた時の重苦しい雰囲気はほとんど感じなかった。
それどころか「あの」SEEDの映画を見ているのに、普通に笑える。
それはこの映画がいい意味で細かいことをぶん投げて作られているからなのかなと。
「最高の人類」として生み出されたキラ、こと戦闘能力ではそのキラを超えるとされるアスラン、桁外れの戦闘の才能でキラやアスランを撃破したこともあるシン。
ぶっちゃけこの世界最強の戦力が最初から揃っていてちょっとやそっとじゃ苦戦することすら考えにくいのだが、そこに
- 遠隔で洗脳が出来ます
- 心読めます
- 敵同士は念話出来ます
- もちろんMS戦闘中に出来ます
- 主力のビーム兵装効きません
- もちろん実弾では致命打になり得ません
- PS装甲を潰す実弾兵器あります
- 常にダース単位の無人機が随行します
- なんなら戦艦もついてきます
- もっと言えば要塞もドン
- それらの火器をドラグーンのようにまとめて操作します
- 言い忘れてたけど分身もするよ
- ストフリ?インジャ?デスティニー?
あぁ、あったねそんなの。2年経ったからもう型落ちの低スペック機だよ散った散った。
と、このくらいのハチャメチャな不利を当たり前みたいな顔をして押し通してくる。
そしてそれらに対しての説明は特にない。
アスラン「奴らは心を読めるらしい」
シン「心を…!?」
ぼく「それは…どうやって?」
アスラン「あと洗脳も出来るらしい」
シン「だからあの時ヤマト隊長は…!」
ぼく「それも…どうやって?」
アスラン「敵の首魁はコロニーメンデルの研究者だ」
マリュー艦長か誰か「メンデルに?」
ぼく「まってまだ洗脳の話が」
割とずっとこう。
尺の問題でいちいち説明してる暇がないのももちろんあるけど、「洗脳が出来る」「ビームは効かない」「ほら説明終わったそんな細かいことはいいから本題に入るぞ!」という勢いを感じた。
敵も味方も平気でミラージュコロイドを多用するし、核も核動力機もバンバン出る。
新キャラ達には悪いが、彼らは「あの」キラ達を追い詰める舞台装置としての能力と性格を詰め込まれて、無理矢理圧縮して、空いた時間には俺たちが長年愛してきた機体のカッコいいシーンと俺たちが愛したキャラを表現するシーンがパンッパンに入ってる。
敵キャラ、世界情勢、技術設定、色んなものをぶん投げてあの日俺たちが欲しかったものがこの映画にはあった。
登場人物について
キラ
言えたじぇねぇか…!
お前…
ちゃんと言えたじゃねぇか…!
キラ・ヤマトとはどういう人物か
私はやっぱり最初に見た、初めてロボット物に魅入られたときの彼が好きなのだ。
優しくて争いに向かない性格でありながら、他に道がなかったから、自分がやらなければ友達が死ぬからと戦い続けた。
守ったはずの友達から、淡い想いを寄せていた少女から、今は味方であるはずの軍人から、彼らの心無い/何気ない言葉で傷つき、苦しみ、ボロボロになりながらも「それでも」と。
DESTINYの全てを否定するわけではないしストフリ最強伝説も嫌いではないが、私にとってのキラは傲慢に暴れる無敵の超人ではなかった。
DESTINY後は「撃ちたくない(発砲)」みたいな言い方をされることも多かったし、あれが最後の作品であった以上それは10割間違っていたわけではなかったと思う。
「それでも」私が好きなのはそこではなかった。
FREEDOMでは
FREEDOMでは冒頭から人類の愚かさに終わらない戦乱に疲れ切り、一度は強く否定したデュランダルの影にも苦しみ、ラクスが奪われてからは「どうせ変わらない」「ラクスが裏切った」「君たちが弱いから」と弱音を吐いて八つ当たりを始め、最後には泣きながら
「ラクスに会いたい」と
言えたじゃねぇか…!!!
フレイが言ってたのです…
「可哀想なキラ」「一人ぼっちのキラ」「戦って辛くて、守れなくて辛くて、すぐ泣いて」
ある意味じゃフレイはあの限界状況のアークエンジェルの中で一番キラを見ていた子だとも思うんです。
無論、最初の戦いから変わったこともあるだろうけど、両軍の真ん中に突っ込んで無感情に無傷で敵を蹴散らす怪物から、戦うのにも死者が出るのにも傷つき苦しみ続け「それでも」大事な人のために頑張っていた彼に戻って来れたのかなと。
ラクスとの関係
「ぼくはその(ラクスの)全てを愛している!」
聞けて良かった…!!!!!
ラクスとキラってパートナーではあるけど、こう…ラブラブなところとかあんまりなかったような気がする。
DESTINYでラクスが危ない目に合うとブチ切れたり速戦即決だったりはしたけど、逆に言えばそれくらい。
二人で話してる内容がほぼ全てクソ真面目な世界についての話なので恋人同士のシーンみたいなのは少ない。
それがギャラリーもいる中で愛を叫ぶ。やったぜ。
ここの二人がちゃんと互いを想い合い必要としてると示してくれたの本当に良かった。
良い意味で、キラをちゃんと人間(年相応の青年はまだ言い過ぎ)にしてくれる映画だった。
アスラン
アスラン・ザラ
ズゴック
発進する!
↑なんでだよ
今作のアスランはキラやアスランとは別行動しており、
初代オマージュBGMを流しながらズゴックで颯爽と登場し、
黒背景に残像付きで武術家のような構えを取り、
ストライクフリーダム(ドラグーン含む)を普通に乗りこなし、
戦闘中に全裸のカガリの妄想で敵を惑わせて煽り散らかし、
ジャスティスの鶏冠部分のビームサーベルで決着をつける
お前は一体何を言ってるんだ?
散々ネットで言われていることとは思うがアスランだけ実は銀魂コラボ中であり、ヅラ家の男として出演している。
おもしれー男成分が300%増。
アスラン・ザラとはどういう人物か。
どういう…人物だっけ…あれ…?
なんかもう最初からこんな奴だった気もするな…DESTINYの乗機ってゴックだったよね?
改めて
アスランは堅物クソ真面目でプラント議員(指導者)の息子というボンボンで凄まじくハイスペックでイケメンで…なんだこいつムカつくな…
複数の正義の間を行ったり来たりしながら所属を
ザフト→クライン派→オーブ→ザフト→クライン派と本当にコロコロと変えてアスランと言えば裏切りくらいに言われていた。まぁそりゃあそう。特にオーブからザフトがガチで意味わかんねぇ。
FREEDOMはアスランが最初から最後まで陣営を変えずに終わった初めての作品となった。ある意味裏切り
アスランが信じて戦うものはなんですか?
頂いた勲章ですか?
お父様の命令ですか?
(中略)
敵だと言うのなら私を撃ちますか?「ザフトの」アスラン・ザラ。
ここは私が一番好きなシーンの一つ。
その贔屓目もあるかもしれないが、アスランを端的に表していると思う。
何のために戦うのか、誰と戦うのか。
桁外れに優秀で何でも選べるけど迷い続けた。
アスランにとってSEEDやDESTINYは一番大事なものは何かを探す物語だったのでは。
FREEDOMではもうそれを見つけた後。ある意味では迷い続けている頃とは違う本当の彼が初めて出て来たのかもしれないのだが…
仏頂面でズゴックに乗るほどおもしれー男だったか…?
シリーズの中では女難の相が出ているいじられキャラ(ハロ大量作成、ミーア関連など)ではあったが、戦闘中にエロ妄想するほどだったか…?
お前そんな奴だったのか…俺(達)は今日までアスランを何も知らなかったのかもしれない…
友達
あと今回一番良かったのはキラとアスランがちゃんと「友達」していたこと。
そういえばこの2人もそんなに友達感がなかった。
友達アピールと言えば幼年学校で別れるシーンくらいで、エピソードもトリ―くらい。
もちろん設定上は中学生頃まで一緒に過ごした幼馴染で無二の親友なのだが、本編だけだと「小学校で同じクラスでした」くらいにも見える。
少なくとも苦しみ続けてついに折れてしまったキラをアスランがぶん殴って矯正するなんてシーンが来るとはとても思ってなかった。
キラ&ラクスもそうだが、キラ&アスランの関係もちゃんと表現してくれてありがとう。
いやでも、そこはちゃんと殴り合いの喧嘩で良かったんじゃあないか…?
何も全部の拳を避けて一方的にボコボコにしなくても…
「君たちが弱いから」への反論だとかセイバー撃墜リスペクトだとかって話もみたけど、どちらかと言うと避けることそれ自体に意味を持たせるというより「避けられるから避ける」というアスランのクソ真面目性質が出たのかなと思った。最後まで0ヒットとは思わなかったけども。
シン
これだよこれ!
俺たちが見たかったお前は!!!
こういうお前をずっと待ってたんだよ!!!!!
シン・アスカとはどういう人物か
改めてDESTINYで見たシン・アスカは「怒り」だった。
戦乱に巻き込まれたオーブ、妹を守れなかった自分、殺し合いをやめない世界、強い先輩でい続けてくれなかったアスラン…などなど、あらゆるものに怒り続けていた。
本当に…ずっと怒ってた。
いやもう根が優しいが故の怒りだとか、勝ち気で単純で生意気な…とか、そういうポジティブなイメージを持つのが難しいくらいずっとブチ切れてた。
彼もまた戦争への憎悪で歪みきって沈み切った状態だったので、諸々憑き物が落ちたFREEDOMで始めて本当のシン・アスカが…このフレーズ毎回言ってるな…
マジで人と話す時ずっとキレてる上にDESTINY全体の話の流れのこともあるので、あんまりこういう言い方をしたくはないが…彼の人格どうこう以上に脚本の都合を勝手に感じてしまって、だめだった。
急に前線に出た(エリート)兵→妹の面影を重ねた子を守ろうとする少年→その子を殺した相手を狙う復讐者→再び過ち(諸説)を犯す祖国を許せない元オーブ民→議長の手駒
みたいな流れなのでずっと状況や感情や誰かに動かされているからそれも仕方ないのかもしれないが…
FREEDOMでは
様々なものから解放された上にDESTINYでは手に入らなかったちゃんと尊敬も信頼も出来る上司を手に入れ、戦う目的もシンプルになり、ゲームや派生作品で形成されたイメージそのままの
実にのびのびとした
元気でバカでガキで単純で勝ち気で生意気な
俺たちの脳内にしかいなかったシン・アスカ
を見ることが出来る。ありがとう。
思えば俺たちが見たかったのはこういうシン・アスカだったのではないだろうか?
廃坑をコアスプレンダーで突破する回で一瞬だけ見えたあの感じ、あれで全編通している。
ずっと傷つき続けるキラ
ずっと悩み続けるアスラン
ずっと怒り続けるシン
そこに何の違いがあるのか。
前者二人のクソ重暗真面目ムーブをぶち壊して言いたいことを迷わず言ってくれるまっすぐな主人公が私はDESTINYに欲しかったんだと思う。
まぁシンも色々あったし、ただまっすぐとは色々違うけども。
クソガキ・アスカ
公開前から一人だけ頭を下げない図のことは散々言われていたが、下げるのが遅れて慌てて下げたものの遅れるだけでなく(ガキなので塩梅が分からず深く下げ過ぎて周りが見えないので)戻すのが遅れるところまでしっかり描写されていた。
フォークをガキ持ちしてバイキングでドカ食いするシン・アスカ。
「キラさん」が一人で終わらせて任せてくれないことに不貞腐れるシン・アスカ。
親友同士の殴り合い(諸説)の喧嘩に対して、その場のキラを矯正する流れとか一切気にせずにアスランは気に入らないからキラの加勢をしようとするシン・アスカ。
そして流れ弾でキラにぶん殴られるシン・アスカ。
生死不明のまま連絡を取っていない恋人との再会時にちょける普通に空気が読めないシン・アスカ。
キラにミレニアム側戦域を任されてお目目キラッキラのシン・アスカ。
「この前はジャスティスだから負けたんだ」
「デスティニーさえあればあんな奴らなんか」
とめちゃくちゃ悪い顔をしながら言うシン・アスカ。
最高だった。後輩キャラ、ガキキャラとしての魅力がたっぷりだった。
繰り返すがDESTINYの間は基本的にずっとブチ切れているのでこんな子ではなかった。
でもこれが本来の彼(頻出単語)なんだとすんなり入って来た。
色んな媒体で似たようなシンを見てきたのもあるとは思うが、それ以上に私自身がシンにこういう部分を求めていたのだろう。
クソツヨ・アスカ
冒頭の雑魚狩りでは今までのコックピット一点狙い殺意MAX戦闘でなくなったのと後方に回されたのもあって息苦しそう。
デストロイをキラと二人で斬るところ好き。やはりステラのことを思い出さずにはいられなかった。
あの最初のデストロイとの対戦からシンとキラの運命が絡みだしたので「この2人でデストロイを討つ」というの熱いシーンであると同時に、シンがデストロイ狩りに慣れ切っているのは…悲しくもある。
そして…デスティニーに搭乗してからのアコード一斉在庫処分セール。
まるで雑魚狩りに見えるほどの暴れっぷり。
パイロット性能最強設定のシュラ、明確に機体性能が高そうなオルフェはSEED組に譲ったが…
「残り全部を」「まとめて」「一人で」ついでに無人機や戦艦を蹴散らしながら、
フリーダムやジャスティスと違って追加装備もなしでボコボコにするのはキラアスランと比べても全く見劣りしない格を感じた。
そんな腑抜けたが通用するかぁ!
分身は!!!
こうやるんだあぁぁぁ!!!!!
確かにね、確かにデスティニーはCE世界でも随一の機動力を持ち、
VLの光の翼を持ち、ミラージュコロイドで残像を生み出す設定がある。
でもあくまでブレながら動くカッコいい演出上の表現の後付け設定くらいの位置づけだったじゃん。
まさか本当に無数の分身を生み出して範囲制圧して、そしてシンもそれを必殺技のように使いこなし始めるとは思わないじゃん。
カッコよさ、ギャグ要素、死に設定を拾いあげるなどなど…
最高だったこれを見るために2回目3回目の劇場に向かったまである。
その他
気付いたら既に想定の3倍くらいの文字数だったので抑えめで。
ラクス
キラの項でも書いたが、指導者としてではなくキラの恋人としての側面が多く描かれていたのが嬉しい。
あとはあまり内心が描かれてこなかったキャラなので、オルフェに犯されそうになったあとで普通に怖くて普通に泣いてたところとか、キラと同様に人間に戻ってきた感じで良かった。
実はアコードでしたに関しては…うーん…
ラクスの母親がユーレンヒビキ級のアレなのかとか、スーパーコーディネーターとの時系列とか、SEED能力の方は掘り下げないんだとか、精神感応使えるのかなとか色々あるけど…
まぁ、ほら、そういう細かいことをぶん投げたのがSEED FREEDOMなんで!
イカレたパイロットスーツで急に戦場に出てきて、イカレたポーズでヤバイ兵器のコントロールを担当して、クソヤバイ兵器の仕様を即承認して、波打ち際でロマンティクスして…思ったよりやりたい放題だな…
というか、今まで散々全裸オープニングで夕方アニメに合わないとかお茶の間氷漬けとか言われて来たアニメが劇場版で満を持して正式に全裸になるとは思わなかった。
カガリ
あのフラガ家っぽい後継者候補はなんなのか…?
いつも通り終わってる世界の板挟みになっているオーブだが、
内部の膿が一掃されてカガリが実権を握ったことでめちゃくちゃ風通しが良くなってそう。
未熟な(だった)指導者、戦場を駆ける姫、皮肉にも一番テレビシリーズとの祖語が小さいキャラに見えた。
コンパスの後ろ盾、オーブ国民を守るための指示、遠隔でアスランと共闘。
レクイエムに狙われた時点で外交的には失敗に見えなくもないが、あれはどう見ても相手が会話が通じないのでカガリの失敗に見えない。
DESTINYの終わり方をどう見るか難しいが、アスランとは復縁?してたんだなぁ…良かったなぁ…
ムウ
正直ムウさんにはもうちょっと頑張って欲しかった。
心を読める敵に対してスーパーナチュラルだから効かない的なあれでなんとか生き延びる時間を稼ぐ役割とか欲しかったところ。
アークエンジェルが墜とされてる間にボコられてるのはなぁ…
マリューさん
マリューさんは…大分大暴れしてたなぁ…
「ぶつけてでも墜とす!」「吶喊!」「タンホイザー発射!」
あの…この人一応元は技術将校だったはずなんですが…
一番激しい戦場を生き抜いただけあってもう本当に海賊になってた。
あとはキラをが立ち直るときに優しく声をかけてるのとか良かった。
SEEDの時にムウやマリューさんが支えてあげていれば…まぁアークエンジェルには誰も余裕なかったか…
ルナマリア
ルナマリアは…これまた繰り返しのようだが、ちゃんと恋人してるのが良かった。
DESTINYの頃はシンが常ギレなのもあって恋人というよりは共依存というか…精神安定剤みたいだったし。
ジブリールを逃がしたとか射撃下手の癖に射撃型のザクとか散々言われていたが今回は核ミサイルを撃ち落としたり、3種のシルエットを使いこなしたり多分DESTINY全部合わせたより活躍してた。
メイリン
メイリンは…なんなんだこの女は…?
元々アスランとのペアというかカップルというかになったのかカガリはどうするんだとか微妙な立ち位置だと思ってたが、結局肌を晒して命がけでザフト脱出に手を貸した相手と恋仲になったわけでもなく、ズゴックの支援機?を操作し、敵の施設を普通にハッキングで制圧して…
こいつは本当になんなんだ???
俺たちのノイマン
作劇の都合とか、サトシとピカチュウの「かわせ!」最強理論くらいのネットノリから、本当にガンダム界最強の操舵手になってしまったスーパーナチュラル。
わざわざミレニアムとアークエンジェルとの着水の飛沫の差を描かれていたり、当たり前のように戦艦でドリフトしたり、ついには戦略兵器レクイエムを回避するという偉業を成し遂げた。
セリフはほとんどないのにネット人気に追いつく存在感だった。
イザーク、ディアッカ
クソ真面目にザフトの中で戦い、クソ真面目故に虐殺系新興国家に手を貸した身内を撃つ。
シンが分身祭りしてる裏でクソ真面目な話をしても違和感のないイザークはなんと便利な男なのか。
思えば、テレビシリーズから同じ所属で戦い続けたキャラはもうこの2人しか残っていないのか。
地球軍の名のあるキャラは全員死ぬか除隊してるし。
メカ
何がアコードの野蛮なレイクエムだ
MS単騎で跳ね返す奴らのアレ(ヤタノカガミ)の方がよっぽど野蛮じゃないか!
フリーダム系
ライジングフリーダム
変形に飛翔盾と奇抜なギミックを搭載しながら、ストフリよりもフリーダムの面影を感じる。
ラッカはフリーダム(初代)が世界一カッコいいモビルスーツだと思ってるので、羽の間に格納されたバラエーナもどきだけで普通に飯が食える。
ブラックナイトスコードにボコされたように見えて、キラへの多重デバフと初手で翼を破壊し更に1vs軍の状況でかなり粘っていたしこの子は結構出来る子だと思うのです。
ストフリ
いやぁ…美しかった…
元々腹ビームとか羽の形とかが好きになれなかったのだが、
ヌルヌル動くドラグーンを失いながらボロボロになっていくストフリは、それだけで今までの年月を覆して好きになれるくらい良かった。
マイティ
腹ビームが気に入らねぇって?
じゃあ額ビームを追加だ!
そうはならんやろ…
電撃を操り遠隔操作系を封じる?スターゲイザーみたいな謎の光の輪
ビームと二刀流してた日本刀型の実体剣
小惑星ごと広範囲をぶった切る多分レクイエムより野蛮な兵器
色も青+白から白+金に。
もはやフリーダムって名前の付いた別の何かになってしまった。
ヤケクソ具合がこの映画を体現しているようで一周回って好き。
ズゴック
本来なら「ジャスティス」の項目を置きたいところなのだが…
アスランの今回の乗機は
ズゴック+支援機→ストフリ→ズゴック→ジャスティス
ん…?ちょっと待てよ…?
最初のズゴックはわかる。
いや何もわからないんだけど、一旦飲み込む。
次のストフリもわかる。
なんで普通にドラグーン使いこなしてるんだとは思うけどまぁ後回し。
なんで二回目のズゴック搭乗があるんだ…?
ズゴックが爆発してジャスティスが現れるということは
わざわざズゴックをジャスティスの外部装甲として作り直したのか…?
最初のズゴックはモビルスーツなの?外部装甲なの?
もしかして最初からズゴック内にジャスティスがいたの?
その場合モルゲンレーテでお披露目の時はわざわざ「お久しぶりです」の面してあそこに並べたの?
そもそもなんでジャスティスをズゴックにしたの?
お前は本当に何してんの???
デスティニー
キ〇ガイ追加武装のあるストフリ、見た目からしてゴリゴリにズゴックに変わってるインジャと比べて
武装や形状にほとんど変化がないように見えた。
しかし!
だからこそ!
カッチョいい対艦刀アロンダイトで
みんな大好き名無し砲で
SD系ゲームだと特殊ダメージで助かるパルマフィオキーナで
俺たちの大好きなデスティニーが大暴れしてるというのがとても嬉しい。
アカツキ
シールド一枚でレクイエムを跳ね返すな。何考えてんだ。
デュエル&バスター
ありがとう…現在の作画?技術?で
ミーティアを見せてくれてありがとう…!!!
正直ディアッカよりイザークの方が機体を気に入ってそう。
ラッカはジンもシグーも大好きだしゲイツは全体でも五指に入るくらいのお気に入り機体なので、
SEEDシリーズ固有の量産機を抑えて出てきたザクがあまり好きではなかったので、彼らに再び専用機が与えられたのも嬉しい。
というか…核動力に換装されたバスターがミーティア付けてフルバーストするとかどんな妄想?
アークエンジェル
美しかった…
やはりアークエンジェルが傷つく様は美しい…
主砲が2か所4門、切り札が艦載機用滑走路の真下、どう見ても射角がキツいバリアント…
この変態形状の戦艦がいつも間にこんなに好きになっていたのか…
風呂も燃えてしまったのか…
ミレニアム
海賊船アークエンジェルの後を継ぐ船として申し分ない暴れっぷりだった。
トップガンで見たような狂った機動で戦略兵器を回避し、
戦艦ドリフト(存在しない単語)しながらミサイルを迎撃する感覚で戦艦を蹴散らし、
CE最強クラスの火力である陽電子砲を耐え、
疑似ドラグーンのような子機で防御し、
マクロスでしか見ないような衝角アタックを行う。
これは巷でノイマン用のモビルアーマー呼ばわりされるのも納得の活躍。
終わりに
最高の映画だった!!!
本当はアコードやブラックナイトスコードやドム部隊やムラサメやゼウスシルエットや
4D上映でお花の香りが出るNTR波動やなんであのババアはロリ化したのかとか語りたいことはまだ山ほどあるのだけどキリがないので一旦締め。
私はずっと「SEEDに続編などない」と言い続けてきた。
それほどDESTINYのいくつかの要素が許せなかった。
でも今はSEED・DESTINY・FREEDOMの三部作として愛せるようになった。
正直劇場に向かう間、微塵も期待はしていなかった。
「SEEDの映画が公開されるまで」=どうせ来ない未来
くらいの扱いをされて久しかったし、しょうもない総集編とか、DESTINYみたいな「都合」を強く感じるようなものが出て来ると思って金をドブに捨てたかな?と思っていた。
ガンダムSEED FREEDOMは私のような怨霊を浄化して解放してくれる映画だった。
出てきたのは「都合」など感じる暇もない勢いと全ての恨みを塗り替える愛で溢れた映画だった。
あの日愛したキャラクター達の本来の姿、求めていた活躍、描かれてこなかった関係性がそこにはあった。
あの日惚れたロボットのバンクではない立ち回り、高速戦闘、カッチョいい止め絵、全てがそこにあった。Meteor-ミーティア-も流れた。
少しでも、欠片でもSEEDシリーズに振れたことのある人全員に見て欲しいと思える作品だった。
そんな「ガンダムSEED FREEDOM」は本日2024年6月8日よりNetflix・Prime Videoで配信開始!
ちなみにどちらもSEED、DESTINYも配信しています。
コメント
キラ・ヤマト、フリーダム行きます!←言った
シン・アスカ、デスティニー行きます!←言った
シン・アスカ、ジャスティス行きます!←言った
アスラン・ザラ、ジャスティス出る!←言ってない
アスラン・ザラ、ズゴック出る!←言った